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オナラプップー



ワキ毛とワキガに悩む小女がワキ毛フェチの男と出会い、ワキ毛をキレイに消してもらうことになるが、日に日にワキ毛の生える成長速度が早くなっていき…







私のあだ名はもじゃ。

ワキ毛がもじゃもじゃだからもじゃ。



私は不器用だからワキ毛を上手く剃れない。



一度ひどい失敗をして痛い思いをして以来、自分ではワキ毛を剃れなくなってしまった。



誰かに剃ってもらおうにも両親は忙しいし兄妹もいない、ましてや友達なんて一人もいなかった。



おまけに私はワキガという病気で、このもじゃもじゃなワキ毛はすごく臭い。



そのせいで私は学校でからかわれ、すごく惨めな毎日を送っていた。



もう死んでしまいたかった。



通学路を外れて、古いビルの立ち入り禁止の鎖をくぐり、剥き出しの階段の一番上の踊り場から真下を見下ろす。



私はいつもここに通ってそうしている。



鍵がかかったドアがあってこれ以上上にはいけないけれど、ここからでもきっと十分だ。落ちたら死ぬ。



でも、死ぬのは怖いし、ワキ毛のせいで死ぬなんて悔しくて、それでいつも遠くの地面を見つめることしかできなかった。



文字数:1760文字

Published: "> August 4th 2015 Updated: "> August 11th 2016