
もしも魔法の眼鏡みたいなものがあって、
ふりむいてくれる人かどうかわかるなら、片想いなんてしないのに。
こんない泣いたりしないのに。
きっと、あの人のこと、好きにならなかったのに…。
夏のはじまりからずっと、今年はなんだかいいことが続いて。
だけどそんな幸運も、もう終わりかなと思っていた頃。
懸賞にたて続きに当たって、海外旅行を楽しんだのはいいけれど、
すっかり貧乏になってしまった。家賃も危ない。
そんな時、私の好きなレコード店がバイトを募集していた。
そこには私の好きな夏谷さんがバイトをしている。
彼は私と正反対で背が高くて、モテて、そして、なぜか私にイジワルで。
でも名前も知らなかった憧れのあの人は、私の中で現実の人になった――。
Published: 50%OFFリトル・ダーリン 1"> August 3rd 2015 Updated: 50%OFFリトル・ダーリン 1"> August 11th 2016